ここでは
〇日本語能力検定
〇日本留学試験
〇HSCなどにおける日本語
について、日本への大学進学と絡めた話をします。
日本の大学に行く場合、日本国籍を持っていれば、ほぼすべてのケースでこれらのテストなどによる日本語力の証明をする必要はありません。日本国籍=日本語が話せるという前提だということと、日本語力は小論文などではかることができるからです。
二重国籍の方の中で、外国人として日本の大学を受験できる方は、日本留学試験の提出はほぼ必須となりますが、その場合の除き、まず提出を問われることはありませんが、可能なら受験しておくことをお勧めします。
日本語能力検定
海外在住者や日本語学習者の間では有名なテストです。オーストラリアでも主要として年1回受験できます。N1~N5のレベルがあり、N1が上級で、ネイティブ日本人でも満点を取ることはそう簡単なことではありません。N1合格なら、日本語学習者としては高いレベルであるといえるでしょう。
ただ、このテストは残念ながらほとんどの日本の大学では受け入れられていません(一部認めている大学、学部もあります)。理由としては、本テストはマーク式、選択式で、記述がなく、書く力を見ることができないからだと思います。
それでも、このテストをきちんと対策したうえで受験することをお勧めします。
理由は、英語だけではない、バイリンガルであるアピールにはなることと、テストを対策する過程で、漢字、文法、読解力がつき、のちに行う小論文の対策にも役に立つことです。
日本留学試験
こちらはあまりなじみがないかもしれません。ほぼすべての大学において日本語力の証明書類と言えば、このテストになります。
このテストは残念ながらオーストラリアでは実施されていません。日本国内やアジア各国での実施になります。その時期も年に2回、5月と11月という、オーストラリアの学生にはちょっと難しい時期です。
留学生入試に臨む人がこの試験を受けるということになりますが、このテストの受験そのものがネックになってしまいます。
ですから、タイミングが合えば、、、ということになるでしょう。
内容は、日本語、数学、理科など科目別の試験内容になっており、日本語においては作文もありますので、より総合的な日本語力を問うテストになります。また科目別のテストは、英語、日本語いずれで回答するかを選択できますが、多くの大学は日本語での回答を求めていますので、科目別の日本語用語を知っておく必要があります。
日本語能力検定と異なり、合格不合格ではなく、点数での評価になります。
HSCなどにおける日本語
NSW州を例にとると、オーストラリアの統一試験における日本語は、5段階のレベルで開講されていますが、このサイトをご覧の方のほとんどは、
〇Japanese in Context (以前のHeritage)
〇Japanese and Literature (以前のBackground、より高いレベル)
どちらかになると思います。
日本の学校に通っていたか、親が日本人か、など様々な状況を見て決定されます。
日本の大学受験に備えた日本語力の強化としては、Contextの場合は正直物足りないのですが、学校の課題をしっかり行い、クラスではトップクラス、そして別途自分自身で日本語の勉強も行うことが大事です。
ただ、いずれのクラスでも日本語能力試験と違い、日本語を書かせる課題、問題がありますので、うまく学んでいけば日本語作文の力も付けることができます。
そしてこのレベルの日本語を受講する子の中には、だいたい毎年日本への進学、留学を考えている子がいます。4年間ではなくても、交換留学ででもいければなあ、という方も含め、あるいはギャップイヤーでオーストラリアの大学入学前に1年くらい日本で生活しよう、など、様々ですが、そのようなクラスメイトと切磋琢磨していけば、モチベーションをあげることにもつながるでしょう。
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